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CULTURE 2020.09.23 石原 かんな

【がんばり過ぎない食育】簡単&低コスト!がんばらない"家庭菜園"(後編)

【リボベジ】って知ってる? 1週間で育つ【スプラウト栽培】にも挑戦!

子どもへの食育のコツなどを紹介する【がんばり過ぎない食育】シリーズ。今回は、まだまだコロナ禍で外出しにくい皆さんに、親子でできる家庭菜園の方法をお伝えしています。

前編では、バジルや大葉を苗から育てた様子や調理法、スーパーで買った豆苗を家庭で再収穫した方法などを紹介しました。この後編では、最近話題の"再生野菜(リボベジ)"や、室内で気軽にできる"スプラウト栽培"に挑戦です!

◆料理で使った野菜の切れ端で【リボベジ(再生野菜)】に挑戦してグリーンを楽しむ。

「リボベジ」とは「リボーンベジタブル(reborn vegetable)」の略。調理に使わない野菜の根や葉、芯などを水につけてもう一度育て、再収穫することです。
前編でお伝えした豆苗も「リボベジ」のひとつなのですが、今回は、再利用することをあまり考えずにもっとのんきに挑戦してみました。

使ってみたのは「ネギ」と「ニンジン」。
ニンジンは、浅めのお皿にニンジンの切れ端を入れ、野菜の半分くらいまで水を浸し、明るい窓辺や食卓などに置いておくだけ。毎日洗って水をかえます。ヘタの部分を厚めに残すことがコツです。
ネギも根っこ部分を水に入れておくだけ。こちらも毎日水をかえるのを忘れずに。本当はベランダで日光に当てるのがベストらしいのですが、雨が多い日々で水が溢れるのがこわかったので、ニンジンとともに日当たりの良い室内で育てました。
すると、ニンジンの根っこからちょこっと芽が…。ネギも青い部分が伸びてきました。

そして数日後、ニンジンからは可愛らしい葉が出てきました。興味津々の子どもが触って葉の部分が取れてしまったので「優しくしてあげてね」と言うと、毎日ジーっと覗き込んで観察していました。
ネギもどんどん伸びて、ネギというより観葉植物のように(笑)。先が乾燥して枯れそうになった時だけちょっと切るとまた元気に伸びてきます。
下の写真は育てはじめて約3週間後の様子。収穫して天ぷらなどにしても良さそうですが、可愛らしいのでこのまま楽しみ続けたいと思います。でも、ネギはそろそろお味噌汁や冷奴の薬味などに使ってみようかな…。

これらの他にも、大根やさつま芋、キャベツの芯なども「リボベジ」できるとか。とにかく“ほぼ放置”で大丈夫ですし(水だけはかえてくださいね)、本来ならば捨てる部分を使うだけという気軽さが魅力です。
オシャレな缶や瓶に入れればちょっとしたインテリアにもなりそうですね。

◆種を使った【スプラウト栽培】。室内で育てて約一週間で収穫できた。

さて、種蒔きなんて何十年もしていない筆者がやっと「種」に挑戦です(遅いですよね)。
使ったのは、100円ショップにて2個100円で売っていた「ブロッコリースプラウト」の種。「スプラウト」とは、野菜や豆類などの種子を発芽させ、新芽の部分を食べる発芽野菜のこと。新芽は多く栄養素を含んでいるがゆえに栄養価が高いとされています。

手順としては、プラスチックの容器やお皿にペーパータオル(スポンジも可)を敷き、水を浸るくらい入れて種を重ならないように蒔きます。子どもには、お皿に水を入れ、種を器に出し、蒔くまでの殆どの作業を手伝ってもらいました。種蒔きはかなり真剣な表情でやっていましたよ。

そして暗い場所に置き、発芽するまで水を切らさないように与えるとあら不思議。2日ぐらいで発芽します。5日程で高さが5~6㎝くらいになったら日当たりの良い場所へ移動して緑化させます。するとキレイな緑色のスプラウトが盛り盛りと育ち、種蒔きから1週間で収穫です。

水を入れすぎて一部腐らせてしまったり、臭いを放ったり…と少しだけ手がかかりましたが、無事に育つと可愛らしいもの。種を一度に使わず、ちょっとずつ育ててみてもいいですね。
ちなみに、浅めの小皿でやってみると、水が乾きすぎずによく育ちました。ピンと立っていたスプラウトも最後には倒れてしまいましたが…。
我が家で定番のナポリタンに、キレイに洗ったブロッコリースプラウトを乗せてみました。普段の食事にちょこっと栄養や彩りをプラスできるのもスプラウトの魅力ですね。サラダやスープにも使えて便利です。

【ホームセンター】や【100円ショップ】に行けばすぐに始められる家庭菜園

前編でも少し紹介しましたが、ホームセンターに行けば、プランターや植木鉢、苗や種、土や鉢底石など一通りのものが揃います。ここで全てのものをゲットしてしまうのもいいですね。

少量の土を安く手に入れたい場合や、家の雰囲気に合う手頃なプランターなどを揃えたい場合は100円ショップという手も。ナチュラルな雰囲気からスタイリッシュなものまで多くの種類からお気に入りを見つけられるはずです。また、100円ショップには1~2袋で100円の種がたくさん売っているので季節に応じて簡単にプランター栽培が始められますし、園芸コーナーには可愛らしいジョウロなども並んでいますよ。

ただし、あまり物を増やしたくない筆者はペットボトルで手軽に水やりができる「シャワーキャップ」を買いました。ペットボトルに水を入れてシャワーキャップをつけるだけ。最初はお椀やコップで水やりをしてくれていた子どもですが、よくまわりに水をこぼしており…。でも、このシャワーキャップをつけたペットボトルを使うと水やりが上手になりました。省スペースというメリットもあるのでぜひ試してみてくださいね。ちなみにスコップは子どもの砂場用のものをよく洗って使いました(笑)。

【秋】に【家庭菜園】を始めるなら?オススメ3種

秋は特に家庭菜園、その中でもベランダ菜園にぴったりの季節です。虫が少なくなり、過ごしやすい気候で作業ができるので、皆さんも秋の家庭菜園に挑戦してはいかがでしょうか?オススメのものを3種類紹介します。
※発芽適温などの情報は、100円ショップで販売していた種を参考にしています。

◆二十日大根(ラディッシュ)
涼しい気候を好む野菜。ベランダ菜園の初心者さんにぴったりで、種蒔きから約40日で収穫できます。鮮やかな赤色でサラダやスープなどに彩りを添えることができ、食卓に並べれば気分も盛り上がること間違いなし!です。葉も生のままサラダで美味しくいただくことができますよ。
▶発芽適温:15~30℃/発芽日数:約4~7日
▶蒔き時:7月上旬~11月上旬/収穫時期:8月上旬~12月中旬(主に関西)

◆リーフレタス
サラダに重宝するレタス類。リーフレタスは緑黄色野菜に分類され、レタスよりも小さいのに栄養価が高いものです。涼しさを好む野菜で、晩秋から春のプランター栽培ではリーフレタスの虫の被害はほとんど無いので安心して育てられます。食べる直前に好きなだけ収穫できるのも良いですね。
私は、「レタス・サラダミックス」という種を100円ショップで購入しました。もう少し涼しくなったらプランターで育てたいと思います(以下の発芽適温などの情報は「レタス・サラダミックス」のものです)。
▶発芽適温:15~25℃/発芽日数:約7~10日
▶蒔き時:7月上旬~10月中旬/収穫時期:9月上旬~11月下旬(主に関西)

◆チンゲン菜
夏から晩秋の頃まで種蒔きができ、40~50日ぐらいで収穫できます。炒めものなどに最適ですね。ベランダ菜園で育てる時はミニ種のチンゲン菜を。初心者でも簡単に育つそうです。
▶発芽適温:20~25℃/発芽日数:約4~7日
▶蒔き時:7月上旬~11月中旬/収穫時期:9月上旬~翌年2月上旬(主に関西)

その他、葉ネギ(青ネギ)やホウレン草、ハーブ類なども秋の家庭菜園にぴったり。ただし、最近は残暑が厳しいため、日当たりの良い場所で育てる際は、蒔き時の目安よりも発芽適温を参考にすると育ちやすいとか。また、苗から育てる場合はホームセンターや園芸店などにたくさん売っているものから選ぶとよいですね。わからないことは店員さんに聞いて確かめましょう。

家庭菜園をはじめれば、毎日に新たな楽しみやリズムが生まれるかも?

2回に分けてお送りした「家庭菜園」特集。いかがでしたか?
やってみればみるほど、「他の苗も植えてみたいな」「プランターで種から育ててみたい」「この野菜でリボベジできるのかしら…」など、やりたいことがどんどん出てきました。
また、新たな発見は予想以上に子どもが楽しんで一緒に挑戦してくれたこと。植物を育てるのは毎日続けるのが面倒なイメージがありましたが、遠出もできない日々のなかで子どもが積極的に水やりをしたり、成長具合を観察したり…。新しい楽しみやリズムが生まれました。皆さんもぜひ、気軽にはじめてみてくださいね。

石原 かんな

いしはら かんな

ライター・エディター

京都育ち、大阪在住のフリーライター。少しお調子ものでマイペースな男児の母。人物取材、グルメやファッションの取材撮影、企業や学校関係など分野は問わず活動中。美味しいもの、人生を楽しむこと、一生懸命に生きるひとに興味津々。世界中でいちばんお気に入りの場所は、京都の「鴨川べり」。