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EAT&DRINK 2019.09.10 細井 悠玄

龍大OBが行く、龍大付近のランチ名店巡り~前編~

深草キャンパスの近くに来ると、懐かしい学生時代の想い出が蘇ります。

日本中から人が集まって様々な方言が飛び交うキャンパスは、当時入学したばかりの私にはすごく新鮮で刺激的でしたし、自分の世界が一気に広がったような気がしました。

すぐに友人もでき、授業が終われば西浦町にあるもんじゃ焼き屋に集まり、よく一杯ひっかけたものです。一度飲み過ぎて支払いが足りなくなり、大将に「いつも来てくれるしツケでええよー」と笑顔で言われた時は、その優しさと「ツケデビュー」で大人の階段を登った気になったことで妙に嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。

このような実体験を通して思うのは、もう何十年も前からこの辺りは大学、学生たちと地域が共存する人情の町なのだということです。

ランチでも学割や学生大盛り無料など学生向けサービスをおこなっているお店が多く、しかも個性派の実力店揃い。(そもそも龍大の学食が安くてうまいので、実力店でないと太刀打ちできないというのもあると思います。)

そこで今回は、深草、稲荷エリアにあるランチの名店を巡りたいと思います。

老舗から新進気鋭のラーメン店まで、前編後編に分けてご紹介します。

1.らーめんみやび

龍大の深草キャンパス付近はここ数年で急激にラーメン店が増えています。京都で一番有名なラーメン激戦区「一乗寺」に次いで有名になりつつあり、京都のラーメン通の間でもかなり注目されているエリアです。ここ「らーめんみやび」はその内でも特に人気の一軒。

深草キャンパスの目の前、西浦町にあります。この辺りに下宿している龍大生は多く、学生時代は用もないのによく友人の家に泊まりに行ったものです。

こちらの最大の特徴はこのふわふわの泡スープ。
「とりとんらーめん (しお、しょうゆ各700円)」のスープなのですが、まるでカプチーノのようにきめ細かな泡に覆われて麺が見えません。
口当たりは優しくまろやかで、後からしっかりと鶏、豚の風味が口の中で広がります。
たまりませんね。

麺は国産小麦を使用した自家製で、ツルツルのモチモチ。
相性抜群でまさにこのスープのために生まれてきた麺ですね。

炙られたチャーシューが香ばしい「ぶた飯(250円)」。
ラーメンとセットにしても1000円以内というのは嬉しいですね。
しかも学生は麺大盛り100円が無料になります。
龍大生が羨ましい…

2.ラーメンきらく

深草キャンパスのすぐ西側に佇む老舗ラーメン店。ラーメン以外に定食も多く、大衆食堂や町中華に近い雰囲気のお店です。

こちらに伺うのは何年ぶりだろうか。
龍大卒業生なら誰しもが懐かしがる一軒だと思います。

気さくで優しい店主ご夫婦もお元気そうです。

実はこちら、京都が生んだあるスターの御贔屓のお店としても有名で、店内にはCDやサインが所狭しと並んでいます。
多くのファンが全国から聖地巡礼で訪れていて、地元の方、龍大生も含め様々な方に愛されているお店なのです。

ラーメンの種類も豊富で迷ってしまいますが、個人的にはカレーラーメン(720円)がおすすめ。
出汁が効いていて、夏の汗をかいた後など最高です。

焼きめし530円も外せない一品です。
豪快に炒めたパラッとタイプ。

そしてこちらの名物、鳥のからあげ定食700円。
この唐揚げは甘辛い自家製ダレの浸み具合が凄く、噛むほどにタレと鶏のジューシーな味わいが口の中に広がります。ご飯がいくらでも進むタイプ。

ちなみにラーメン1人前にチャーハン半人前の「はんちゃん」という名物メニューがあり、お値段なんと680円!学生に人気なのも納得です。

この日も多くの学生で賑わっていましたが、店主と学生が楽しそうにお喋りしているのを聞きながら、愛され続ける料理の数々には店主の優しさも詰まっているのだとふと気づきました。

3.天ぷら天えい

深草キャンパスの目の前、西浦町には長い間学生たちに愛され続けている名店がいくつかあります。その中でもこちらは外せないでしょう。

この辺りで天ぷらといえばやはり「天えい」。

ランチタイムは全メニュー800円でしかも消費税込みという超明朗会計!
メニューも天ぷら定食、えびフライ定食、天丼、まぐろカツ丼、焼魚定食、刺身定食など種類が豊富な良心的天ぷら店です。

しかも安いだけではありません。天ぷら定食のこのボリュームをご覧あれ。
副菜や吸い物まで付いてきます。ご飯は普通盛りでその辺の定食屋の大盛りぐらいはあるでしょう。

天丼にはこれでもかというぐらい天ぷらがどっさり乗っています。えび、かぼちゃ、玉ねぎ、海苔などいずれもサクッとした食感に丁寧な仕事ぶりが伺えます。
久しぶりに食べましたが、このコスパに慣れると今のオフィス近くでランチを食べられなくなってしまいそうで少し不安になりました。

4.蓮華

居酒屋のランチはお店によってクオリティの差が激しいことでも有名です。私の中で。
居酒屋は売上的にも夜が本番になるので、ランチを片手間でやっていたり、前日の残った食材消費のためにやっていたりするケースもあり、このパターンは正直残念なことが多いです。
一方で、夜と同じく手抜きなしでランチを頑張っている居酒屋もあります。そういうところは結局夜ごはんも食べに行ってみたくなるので、昼夜共に流行ることになります。どんな仕事でも手を抜かずにまじめにやっていると誰かが見てくれてるものです。

そして深草にも昼夜問わず全力投球の素敵な居酒屋があります。
広々とした店内には魅惑のメニュー札がずらり。
名物は、ぷりぷりのホルモンや野菜を堪能できる「ちりとり鍋」ですが、他に出汁巻き、唐揚げ、すじ煮込み、かつとじなどの“テッパンメニュー”の他、豊富な定食が揃います。

特に唐揚げはテイクアウト利用できるほど人気で、とりぽん定食(880円)はがっつりとスタミナチャージできる昼の定番です。

かなり大ぶりの唐揚げはてんこ盛りで食べ応え抜群。外はカリッと中はジューシーな誰もが好きなタイプです。

夜の人気メニューすじ煮込みは1日じっくり煮込んだ濃厚な旨みが堪能できます。
ランチの定食にセットで付けることも可能です。
学生限定でハイボールが400円→200円になるなど、学生にも優しく昼夜問わず人気のお店です。

5.けんどん屋

うどんや蕎麦は非常にシンプルな料理なので、“だし”はきいても“だまし”はききません。誰でもできそうに見えて実は難しく奥が深い料理なのです。
深草に来て美味しいうどんが食べたくなればここ「けんどん屋」がおすすめ。
観光客で賑わう京阪伏見稲荷駅からすぐの場所にあるテレビや雑誌によく取り上げられている人気の手打ちうどん屋です。

最近は外国人観光客も多いようで英語メニューもあります。

暑い夏にぴったりなのがこの冷やしきつね(820円)。

うどんは太めで歯切れの良い食感が特徴で、冷やしならコシがさらに強調されますね。
甘きつめ、ワカメ、ネギ、錦糸卵と具沢山で、胡麻の風味がほんのり心地いい。

他にどんぶりとのセットメニューも豊富な頼もしい一軒です。

最後に

今回は酒場から離れ、深草エリアのランチの名店を巡りました。
今このエリアは、ラーメン激戦区という新たな顔と、昔ながらの定食屋、その他様々な新店などが混然一体となって、新たな魅力を生み出しているのだと思います。
次回後編はこの深草エリアランチが持つもうひとつの顔でもある「中華」にスポットを当ててご紹介します。乞うご期待。

後編へ続く

一軒目 らーめんみやび
京都市伏見区深草西浦町2-59
二軒目 ラーメンきらく
京都市伏見区深草ヲカヤ町32-8
三軒目 天ぷら天えい
京都市伏見区深草西浦町4-9-1
四軒目 蓮華
京都市伏見区深草綿森町17-8
五軒目 けんどん屋
京都市伏見区深草一ノ坪町41

細井 悠玄

ほそい ゆうと

ニュースサイト京都速報編集長

龍谷大学法学部卒業後、本と京都が好きという理由で2002年地元の出版社に就職。グルメ情報を中心に扱う月刊誌の営業・制作を経て、2014年に京都初の男性版情報誌の編集長として創刊を担当。渋酒場、ネット未掲載の名店、一流シェフの最後の晩餐飯、など「使える街のネタ」を特集し地元京都の書店で3号連続ベストセラーを達成。その後、後任に編集長を譲り独立。「ニュースサイト京都速報」を立ち上げ取材の日々を過ごす。