TOP / Culture / 外国人と仲良くなれる! マクドナルドの「国限定バーガー」コミュニケーション
外国人と仲良くなれる! マクドナルドの「国限定バーガー」コミュニケーション

学生ライター

龍谷大学で学ぶ学生たちが記事作りに挑戦します。

外国人と仲良くなれる! マクドナルドの「国限定バーガー」コミュニケーション

学生ライター

龍谷大学で学ぶ学生たちが記事作りに挑戦します。

突然ですが、マクドナルドの“国限定メニュー”をご存じですか?例えば、日本限定メニューでは「えびフィレオ」や、「月見バーガー」などが知られています。各国にも限定メニューがあるのですが、これを話題にして、外国人と仲良くなれる方法があるのです! 「外国人の友達がほしい人」「英会話のスキルを磨きたい人」必見!! 私、学生ライターのブルー(ペンネーム)がニュージーランドで実践したグローバルコミュニケーションの工夫をご紹介します。

ニュージーランド限定バーガーは「キウイバーガー」!

最近では、多くの訪日観光客を街角で見かけますし、ビジネスシーンでも海外の方々と一緒に働くのは当たり前になっています。海外の方々と一緒に時を過ごす上で、異文化を知ることはとても大切。そこで今回は、私が留学したニュージーランドの文化から、異文化理解の一例をご紹介したいと思います。

マクドナルドのニュージーランド限定バーガーは、「Kiwi Burger(キウイバーガー)」です。箱には、ニュージーランドの動植物などがデザインされており、食べる前から箱だけで異文化を味わうことができます。では、キウイバーガーからは、どのように異文化を学べるのでしょうか?

「キウイ」は、ニュージーランド人を指す言葉だった!

皆さんは「キウイバーガー」と聞いて、どんなハンバーガーを思い浮かべますか? おそらくほとんどの人が、“キウイフルーツが入っているハンバーガー”を想像するでしょう。でも実は、キウイバーガーにはキウイフルーツが1つも入っていません! 何が入っているかというと、ハンバーグ、チーズ、レタス、トマト、卵など。バーガー自体はとても具が多く、とても美味しかったのですが、「どこがキウイ?」という疑問もわいてきますよね。

実は「キウイ」とは、「ニュージーランド人」を表しているのです。実際、留学中に「ニュージーランド人は○○だよ。」などと説明される際に、「New Zealander」は一切使用されず、全員が「Kiwi」を用いていました。このような知識は、普通なら現地に行ったときしか学ぶことができませんし、海外の方々と交流したり、仲良くなる上で非常に役立ちます。

ちなみに、ニュージーランドの隣国、オーストラリアでは「オーストラリア人」のことを何と呼ぶか知っていますか?「Australian」ではありません。もう少し短い単語です。答えは…、「Aussie(オージー)」です。このように呼ぶ理由は、短くて言いやすいからです。また、フレンドリーで可愛らしい呼び方であることも理由の1つだそう。もしかしたら他の国でも、自分たちのことを、私たちが聞いたことのない言葉で呼ぶかもしれませんね。

ニュージーランドにあるいろんな「キウイ」 キウイフルーツ以外には?

また、ニュージーランドは固有の鳥が多く生息することでも有名です。動物園に行った際には、様々な鳥のコーナーが沢山ありました。中でも特に有名なのが、その名も「キウイ」という鳥。キウイは以下の写真のように、小さくてくちばしの長い鳥です。ニュージーランドにしか生息しておらず、個体数が減少している非常に貴重な鳥です。ニュージーランドでは、硬貨や切手にキウイが描かれていたり、店や会社に「キウイ」という名前が用いられていたりなど、存在感の強い動物です。

幸運にも、私も留学中にキウイを見ることができました。夜行性のキウイは、動物園の暗い飼育室で見ることができます。暗闇ではっきりとは見えなかったのですが、ちょこちょこと歩く姿は、とっても可愛かったですよ!
実は、先ほどのキウイバーガーの箱にも、キウイの絵が描かれています。ぜひ探してみてくださいね。

自分の興味をしっかり伝えることで、異文化交流が深くなる

最後は、「キウイ」を交えた会話での異文化交流についてご紹介しましょう。
例えば、「皆さんは自分たちのことを『キウイ』って言うんだよね?」などと話してみると、現地の方々は自文化に興味をもってもらえていると思い、話が弾むはずです。「ニュージーランド人=キウイ」ということを知っている日本人はほとんどいません。人間は誰でも、「自分を理解しようとしている」と思える人には、心を開いてくれるものです。特に海外では好奇心のアンテナを最大限に張り、興味・関心があることをアピールすることが大切だと感じました。

海外の人との会話は異文化で溢れています。今回は「食文化」から始まるコミュニケーションをご紹介しましたが、その国独自の文化にはさまざまなジャンルがあります。ぜひ自分の興味のある分野で、異文化に触れ、実際に現地の人とコミュニケーションしてみてください。
私自身、留学で現地の人々と交流するうちに、またニュージーランドに行きたいと思うようになりました。また同時に、他国についてももっと知りたい・海外に住みたいという思いが強まりました。
その後、色々な国を調べているうちに、中南米に興味を持つようになりました。コロナ禍も徐々に収まり、海外渡航へのハードルも少しずつ緩和されています。これを機に実際に渡航し、現地の文化を肌で感じたいです!

(参考文献)
・JTBニュージーランド メェ子「ニュージーランドの国鳥キーウィはどんな鳥?」株式会社JTB https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/NZ/2014/07/kiwi.html (2022年11月11日閲覧)
・イー・エフ・エデュケーション・ファースト「知っておきたい10のオーストラリア英語表現!オージー英語をまとめてマスター- English Hub」ハーチ株式会社  https://englishhub.jp/studyabroad/10-aussie-expressions.html#:~:text=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E4%BA%BA%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E9%81%94,%E7%9F%AD%E3%81%84%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82 (2022年11月11日閲覧)

今回の執筆者
ペンネーム:ブルー
関西出身。中学生の頃に外国語に魅力を感じ、国際系の高校に入学。オーストラリアでホームステイをしたことからさらに海外に興味を持ち、大学も国際系の学部へ。大学では、フランス語やポルトガル語など10を超える言語を勉強。現在は主に英語とスペイン語の学習に励んでいる。