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もう枯らさない!お花で癒されたい!園芸のプロに聞いた「初心者がチェックすべき5つのポイント」

ナガオ ヨウコ

ライター/販促コンサルタント

もう枯らさない!お花で癒されたい!園芸のプロに聞いた「初心者がチェックすべき5つのポイント」

ナガオ ヨウコ

ライター/販促コンサルタント

色とりどりの花が、いきいきと輝く春。新しい葉が芽吹き、あたたかな日差しの下でつぼみを膨らませ、つぎつぎと花を咲かせるこの時期は、ガーデニングを始める時期としても最適です。

筆者は、近所の畑をお借りして、野菜やハーブ、お花を育てて12年。それなりに栽培できるようになりましたが、実はプランターや植木鉢での園芸がとても苦手です。丹精込めて育てている花が、なぜか枯れる、枯れる…。昨年、10年育てていたバラが枯れたのはショックでした…。

お花に囲まれたおしゃれな庭で癒されたい!ということで、相談に乗っていただいたのが、タキイ種苗さん。
1835(天保6)年創業、野菜や花のタネの研究開発・生産・販売をおこなう種苗メーカーです。京都に本社があり、日本の種苗業界でトップを走る企業です。タキイ種苗は、野菜のタネを販売しているというイメージが強かったのですが、オリジナルの花を約500種類も開発しており、花のタネや苗、球根の販売も積極的におこなっています。

今回お話をおうかがいしたのは、タキイ種苗 園芸部の近江 淳さん。「園芸の楽しさを、もっとたくさんの人たちに伝えたい!」と、タキイ種苗のインスタグラムや園芸講習会で、「くれよんおじさん」として園芸講座の活動もされています。

「育てやすい花」からスタートして70点を目指そう

まずは、うちの園芸スペースの写真を、くれよんおじさんに見てもらうことにしました。ぐちゃぐちゃで恥ずかしいのですが、思い切って公開します。

くれよんおじさん「……こんなもんじゃないですかね。日本の一般家庭の平均という感じですね」。

えええっ!?

「インスタグラムや園芸ブログを見ると、素敵な投稿に目を奪われます。自分もこんなふうにお花を育てたいなと憧れるいっぽうで、『私はこんなに素敵じゃないから恥ずかしい』という声が多い。いきなり100点満点を目指すのは難しいので、まずは70点を目指してほしいですね。咲かせる、枯らさない、というだけでも70点になります。そこで自分をほめてあげましょう。70点目指せる最大ポイントは、咲かせやすい品種を選ぶことです!」と、くれよんおじさん。

お花には、花が咲いたらその時期で終了する、つまりは枯れる「1年草」と、何年も咲かせたり、枝を切って土に刺すと増やしたりできる「多年草」があります。「1年草」は花期が短いのですが、100円前後とお安く売られています。「多年草」は300〜500円くらいです。

「1990年代のガーデニングブームでは、一株に時間をかけて大きく育てるイングリッシュガーデンが流行りましたが、難しいこともあり定着には至りませんでした。2000年代は菜園ブームとなりミニトマトを育てる人が目立ちました。しかしうまく育てられないと挫折した人が多くいました。

現在は、コロナ禍でおうち時間が増えたこととSNS文化が根付いたことにともない、雑貨感覚でお花を育てたり飾ったりする人が多いようです。
イチゴが数粒できた、チューリップが1株咲いたというだけでも可愛いですし、映える写真を撮ることができます。こういった『雑貨感覚派』も、いろんな種類のお花を1つの鉢に植える『寄せ植え派』も、『きれいに咲けばなんでもいい派』も、共通するキーワードは“手間をかけない”です。」

「春色くれよん®」より、八重咲きカリブラコア「よあけ」

「タキイ種苗では、“簡単、手間いらず、70点の満足感”をテーマに春、夏、秋、冬、それぞれの季節で育てやすい品種の花苗をラインナップする「くれよんシリーズ」を展開しています。園芸初心者の方、園芸が苦手な方にも、クレヨンでのお絵かき感覚でお花を楽しんでいただきたい。そんな想いを込めています」。

初心者が気をつけるべきポイントは5つ!

今回は、「枯らさない」「最低限でいいから花を咲かせたい」という私のために、そして同じような悩みをもつ「もぐらぼ」読者のために、「くれよんおじさん」が初心者のための園芸講座を開いてくれました!

説明がとてもわかりやすかったので、コマ漫画風にお伝えします。

いかがでしたでしょうか。

園芸歴20年のわたくしですが、土を入れ換えるのは10年に1度くらい。できれば毎年変えたほうがいいなんて知りませんでした。そして、「ハサミを消毒」なんて一度たりともやったことがありませんでした。汚れたら、溜めていた雨水で洗うくらいでした。

くれよんおじさんによると、「まずは、育てやすい品種を選ぶ。そして5つのポイントを押さえれば、手間をはぶきながらも可愛らしいお花を咲かせることができますよ」とのこと。

園芸ビギナーでも育てやすい「春色くれよん®」シリーズより、八重咲きカリブラコア「らいち」

春〜夏にかけては、園芸が楽しくなる季節です。今回教えていただいた5つのポイントをおさえながら、どんなお庭にしようか、どんな色合わせにしようかなど、うきうき気分で庭いじりを楽しんでみませんか?