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2023年12月22日は冬至&「はんぺんの日」。「ん」のつく食べ物を7つ食べて無病息災を願おう!

Moglab編集部

Moglab編集部 取材スタッフ

2023年12月22日は冬至&「はんぺんの日」。「ん」のつく食べ物を7つ食べて無病息災を願おう!

Moglab編集部

Moglab編集部 取材スタッフ

毎年12月21〜22日ごろは「冬至」。北半球で太陽の位置がもっとも低くなり、日の出から日の入りまでの時間がもっとも短くなる日で、日にちは毎年変わります。2023年の「冬至」は12月22日です。

「冬至」の日は、ゆず湯に入ると邪気が祓われ、「ん」のつく食べ物を食べると運気が上がると言われています。特に、「ん」が2つ付くものを7つ食べると効果が高いとされています。「ん」が2つ付く食べ物を挙げると、かぼちゃ(なんきん)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、そして「はんぺん」で7つとなります。

12月22日は「はんぺんの日」でもあります。「冬至」に「はんぺん」を食べてほしいと、東京都蒲鉾水産加工業協同組合により制定されました。

「はんぺん」の主原料は、スケトウダラ、キントキダイ、イトヨリダイなどの白身魚です。魚のすり身に山芋を合わせて攪拌しながら気泡をつくり、さらに卵白を加え、練り上げて成型。熱湯に浮かせて茹でるという工程で完成します。発泡性のある山芋や卵白を使用し、空気をたっぷりと含ませながら作られているので、「はんぺん」はふわふわとして軽い食感なのです。
ちなみに「はんぺん」が白い理由は、白身魚のすり身を作る時に血合いや脂肪をしっかりと洗い流しているから。漂白剤などを使用せず、真っ白な色に仕上げられているのです。

「はんぺん」は約500年前から食べられていた!

「はんぺん」の歴史は古く、室町時代末期の料理書「運歩色葉集」(1548年)や「今古調味集」(1580年)に「半方」「半平」「鱧餅」として記されていました。魚のすり身に山芋を入れて作ると書かれており、現代の「はんぺん」と似たものだったと考えられています。

「はんぺん」の名前の由来は、江戸時代の駿河国(現在の静岡県)の料理人「半平」によって作られたという説が有名ですが、室町末期にはすでに「半平」などと呼ばれていたため、この説には疑問が残ります。

全国各地には、さまざまな「ご当地はんぺん」がある

「はんぺん」は白色が主流ですが、全国にはいろんな色や形の「はんぺん」があります。

静岡県の「黒はんぺん」

静岡県はイワシやサバなど赤身魚のすり身を使った「黒はんぺん」が有名で、おでんの具やフライのほか、そのままでも食べられています。長崎県ではカラフルな棒状の「はんぺん」が、ちゃんぽんや皿うどんの具として使われています。すり身を揚げた練り物は各地にあり、福井県・岐阜県・愛知県では「揚げはん」、関西では「てんぷら」、鹿児島県では「つけあげ」、沖縄県では「チキアギ」と呼ばれています。ほかにも神奈川県の名産品「梅花はんぺん」、鹿児島県には卵や砂糖、豆腐を混ぜ込んだ「玉子焼きはんぺん」など、「ご当地はんぺん」はさまざまな種類があるのですよ。

はんぺんのフライ

練り物メーカー・紀文の調査によると、家庭で秋冬期に食べる「はんぺん」メニューの1位は「おでん」で87.8%。続いて「バター(オイル)焼き」「汁もの」「鍋もの」「フライ・揚げもの」と続きます。ランキングに入っていませんでしたが、「はんぺん」は製造の段階で加熱されているため、そのままでも美味しく食べることができます。

2023年12月22日、冬至は、1年で昼がもっとも短く、夜がもっとも長い日です。「はんぺん」など「ん」のつく食べ物を食べてしっかり体を温めながら、運気向上、無病息災を願いたいですね。